住宅ローン事前審査の信憑性


こんにちは。代表の田尻です。

住宅ローンの審査には事前審査と正式審査の2段階あります。一般的には不動産の契約前に事前審査をかけて、契約後に正式審査をかけることになります。なぜ事前審査というものがあるかというと不動産の契約内容の中にローン特約というものがあり、買主が不動産業者でない場合は住宅ローンが否決された場合は白紙解約をする、という条項が盛り込まれるからです。

売主様の立場からすると契約をした後に住宅ローンが通らなかったからといって契約が白紙に戻ってしまうのは避けたいところですので、事前にローンが組めるかどうかを確認するために事前審査というものがあるわけですね。

ところがこの事前審査の信憑性は金融機関によって大きく異なります。大手メガバンクなどでしたら、事前審査が承認になっていれば、正式審査で結果が覆ってしまうことはあまりないのですが、ネットバンクの事前審査には中には目を疑うものがあります。不動産業者でしたら色々な案件を取り扱っているので、お客様の属性が分かればある程度は住宅ローンが組めそうか否かの判断はできるのですが、お客様の中にはローンを組むのはなかなか厳しそうだな・・・と思う方も当然いらっしゃいます。そんな明らかに厳しそうな方でもネットバンクの事前審査は簡単に通ってしまっていたりします。

不思議に思って某ネットバンクに問合せをしたことがあるのですが、事前審査は表面的な所得等の数字だけで判断しているようでした。例えば会社役員の場合は会社の決算内容も審査対象になるのが一般的ですが、そんなことすら見ないで事前審査と言っているわけです。これでは正式審査に移行したときに否決されてしまう案件も続出してしまいます。取扱会社によって差はあるのでしょうが、ネットバンクの事前審査には気をつけなければならないな、と思ってしまいました。ちなみにフラット35の事前審査も取り扱っている金融機関によってその信憑性には差があります。

住宅ローンの審査もネットから簡単にできてしまう時代です。でも落とし穴もありますので、住宅ローンの審査をする際はくれぐれもご注意ください。
(T.T)
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