土地購入時の住宅ローンの注意点

こんにちは。代表の田尻です。

今回は土地購入時の住宅ローンの注意点についてのお話です。

土地を購入して注文住宅を建築するとき、土地の購入費用も住宅ローンで借りることはできますが、金融機関としては、住宅資金として貸し出すお金ですので、建物も含めて一体で審査をします。

ただ、土地購入時点では建物の詳細な打ち合わせはスタートしていないことが多く、具体的なプランや見積りを出すことはできないことが多いです。この場合、想定される床面積、建物価格に近い仮のプランと見積りを作成して審査をします。

ただ、金融機関によっては仮のプランと見積りだけでは審査ができず、建物の請負契約書まで求めてくるところもあります。

住宅ローンの審査にはタイムリミットがあり、一定の期間内に承認を取り付ける必要があるのですが、上記のように請負契約書を求めてくる金融機関ですと、期限に間に合わない可能性があります。その場合は、いわゆるローン特約(ローンの正式承認が得られない場合に白紙解約できる特約)が切れてしまい、買主様にとってはリスクのある話になってきます。そのリスクを回避するためにやむを得ず、しっかりと検討できないまま、本意ではない請負契約を取り交わしている方もいるようです。

土地購入と金融機関選びはセットで考えた方が安全ですので、これから家づくりをされる方はくれぐれもご注意ください。

ライフライン設置権

こんにちは、アーキプロジェクトの田尻です。

今回は自分の備忘録もかねて令和5年4月に改正された「ライフラインの設置権」のお話です。

この民法改正によって、これまで曖昧だった他の土地にライフラインを設置する権利が明文化されました。これにより他の土地に設備を設置、もしくは他人の設備を使用しなければ自分の土地にライフラインが引き込めない人は、経由する土地、設備の所有者に通知することで引き込むことができるようになりました。

この場合、他の土地に損害が生じた場合には償金を支払う必要があるということも書かれてあります。この償金に関して、法務省の資料に「導管などの設備を地下に設置し、地上の利用自体は制限しないケースでは、損害が認められないことがあると考えられる。他の土地の所有者等から設備の設置を承諾することに対するいわゆる承諾料を求められても、応ずる義務はない」という記載があります。

私が実務に携わっている限りでは、ライフラインを設置しても地上の利用を制限することはほぼ無いと思いますので、承諾料不要と判断されるケースは多いのではないかと思います。とはいえ、揉めてしまうと面倒なことになりますし、近隣との関係でもありますので、慎重に進めるに越したことはありません。

これから土地探しをされる方は、私道や私設管に絡んだ物件にもよく出会うと思いますので、そのような物件を検討される際は参考にして頂ければ幸いです。

不動産業界でよくある話

こんにちは、アーキプロジェクトの田尻です。

先日お会いしたお客様から聞いたお話です。その方は1年ほど前にお住まい探しを思い立ち、CMでもよく見かける某不動産会社に行かれたそうです。午前中に店舗に行ったそうなのですが、解放されたのは夜11時だったとのこと。しつこく営業され、契約を迫られたそうです。

不動産業界ではよくある話ですが、初めての方はびっくりされますよね。その方はトラウマになって、しばらくお住まい探しができなかったそうです。

不動産業界は厳しいノルマがある会社も多いので、営業マンも必死で売り込んできますが、高い買い物ですので、判断に迷う段階であれば、きっぱりと断りましょう。決断できる状態を作り出せていない営業マンにも問題があるわけですから。

気になる物件があるときは、他にも検討者がいるといわれると焦ってしまう気持ちは分かりますが、「他の検討者がいる」という話がウソの場合もあります。実際に他の検討者がいて、物件を取られてしまうこともありますが、そんな時は縁がなかったと割り切ることも必要です。

不動産は簡単に買い直しはできませんので、焦って変な物件をつかんでしまうよりは、しっかり検討した上で納得できる物件を購入するようにしてください。

ハウスクエア横浜閉館

こんにちは。代表の田尻です。

今月末で横浜市都筑区にある総合住宅展示場「ハウスクエア横浜」が閉館します。

私が大学を卒業して初めて勤めた会社が住宅展示場の運営会社で、当時、ハウスクエア横浜の運営をお手伝いしていたことがあります。その会社を退社してからはしばらく行くこともありませんでしたが、設計事務所さんのご紹介で昨年からハウスクエア横浜で土地探しに関する相談会を何度か開催させて頂いていたこともあり、昨日、さよならパーティに出席させて頂きました。

私が運営のお手伝いをしていた頃の港北ニュータウンはまだ何もない街でした。そこから30年近くが経過して、商業施設や住宅が立ち並ぶ街になり、ハウスクエア横浜もその役割を終えることとなりました。時代の流れを感じますね。

社会人になりたての頃に携わった施設がなくなるのは少し寂しいですが、閉館間際にまた少しだけ運営に携わることができて良かったです。

下水管破損による道路陥没事故

こんにちは。代表の田尻です。

八潮の道路陥没事故は復旧に時間がかかっていますね。運転手の方やご家族の事を思うと心が痛みます。周辺住民の方々もご不安な日々を送られていると思いますので、早く解決してくれることを祈るばかりです。

下水管はどこにでも通っているものですので、私たちのすぐ近くで同じような事が起こる可能性もあります。八潮があれだけ大事になっているのは下水管の口径も影響しているようですので、その点を気にかけておくだけでも損はないと思います。

各自治体によって異なりますが、横浜市ではウェブの「だいちゃんマップ」というページで下水道情報が閲覧できます。下水管の口径や深さも確認することができますので、気になる方はご覧になってみてください。

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