こんにちは。代表の田尻です。

囲繞地通行権という言葉をお聞きになったことはありますか？

囲繞地通行権とは、公道に通じていない土地（袋地）の所有者が、その土地を囲んでいる他の土地（囲繞地）を通行することができる権利の事で民法210条に定められています。

他人に自分の土地を通行させたくないという方もいるでしょうが、囲繞地通行権は袋地の所有者に当然に与えられた権利なので、通行を止めることはできません。

とはいえ、囲繞地をどこでも好きに通行して良いわけではなく、他の土地に最も損害が少ないもの選ばなければなりませんし、他の土地の損害に対しては償金を支払わなければならないという規定もあります。

ちょうど売却のご依頼を頂いている土地の隣地が道路との高低差があり、公道に出るためには他人の土地を通行する必要があるのですが、このような場合も囲繞地通行権に該当するようです。

民法は普段の生活ではあまり意識することはないですが、お隣さんとの土地に関するルールが決められているので、知っていると面白いですし、役に立つこともあります。

またブログの中でご紹介していきたいと思います。