宅建業者講習


こんにちは。代表の田尻です。

今日は年に1度の宅建業者講習に行ってきました。大きなホールで2時間ほど講義を受けるのですが、宅建業法改正に関して注意すべきポイントや不動産取引における紛争事例など色々と話が聞けるので、ためになりますし面白い講習です。

宅建業法改正では中古住宅の流通を促進するために来年から施行されるインスペクション(建物状況調査)に関する話がされました。重要事項説明時の注意事項なども具体的に資料に書かれていて勉強になりました。ただ、「インスペクションが実施された建物=瑕疵の心配はない」と買主が過大評価してしまうことによるトラブルが危惧されているらしく、インスペクションに関して適切に説明をするよう注意が促されていました。改正業法に基づくインスペクションは、建物の構造耐力上主要な部分等の調査に限定されているようで、「インスペクションを実施している=安心して購入できる」とはならないそうです。中古物件を安心して購入できるようにすることがこの制度の目的なのでは?とイマイチ腑に落ちない印象でした。

講習ではその他に裁判例から学ぶ不動産売買トラブルが何例か紹介されていました。土地を購入したはいいものの、希望する建物を建てることができなかったためにトラブルになった事例も2件ほど取り上げられていました。この2件のうち1件は仲介業者の責任が認められていましたが、もう1件は仲介業者に責任はないという判決になっているものでした。個人的には少し意外な判決に思いました。何のために利用する土地なのかをお聞きして、用途や規模の面で要望を満たせるかを確認するのは当たり前のことのように思うのですが・・・このようなトラブルは建築家(設計事務所)や工務店など建築のプロと連携して、不動産契約の前に建築の視点からもその土地を見てもらうことで簡単に解消できると思います。餅は餅屋です。

今回の講習を踏まえて今後もトラブルのない安全なお取引ができるようにしていきたいと思います。
(T.T)
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