イニシャルが泣き顔(T.T)の田尻です。
住宅ローンを取り扱う新興勢力の金融機関が増えてきて、ネットバンクや大手流通会社系列の金融機関など一昔前と比べるとかなり選択肢が増えました。対面での業務をしないスタイルで人件費を抑えて低金利で提供したり、保険などの付加価値がついていたりするので、利用する立場からするととても良い商品です。
ですが注意点もあります。
まず挙げられるのが審査期間の長さです。不動産取引では、契約してからお引渡しまでの期間が1ヶ月くらいで設定されることもよくあり、住宅ローンを利用する場合、契約から一定期間中に住宅ローンの承認を取り付ける必要があります。昔から住宅ローンを取り扱っている都銀、地銀ですと書類の不備がなければ1週間もあれば十分に審査結果が出るのですが、ネットバンクなどですと審査期間が1ヶ月~1ヵ月半と言われることもめずらしくありません。そうなると現実的に使いたくても使えないという状況になってしまいます。
また、建売のような商品であれば特に問題ありませんが、土地を購入して注文住宅を建てたいという方にはあまり向いていないこともあります。というのも希望する土地が見つかって始めて間取りなどのプランニングに入るのが一般的(土地が決まっていないと設計できませんので。)なのですが、原則、住宅ローンの審査は土地建物をセットで審査します。昔から住宅ローンを取り扱っている金融機関ですと建物プランが決まっていないことをよく理解してくれているので、審査上は仮のプランで進めてもらうことができます。ですが、ネットバンクなどは建物プランがほぼ固まっていなければ審査ができない、もしくは仮プランで進めたとしても万一変更があった場合は審査結果がひっくり返ることがあると言われてしまいます。こんなことを言われてしまうと万一のことが怖くて利用しづらくなってしまいます。
ネットバンクが出始めた当初と比べると段々実務に追いついてきた感はありますが、不動産会社の立場からするともう少し柔軟に対応してくれたら・・・と思ってしまいます。
ネットバンクなどは利用したくても利用できない(利用しづらい)場合がありますのでお気をつけ下さい。
(T.T)
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