正規雇用と外注


こんにちは。代表の田尻です。
今日は不動産のことではありませんが、不動産業界とは関係の深い正規雇用と外注について。

不動産業界では外交員という形態で働いている営業マンも多く、私が以前に勤めていた会社もそうでした。正社員として雇用としないことで法人としては社会保険料や労働保険料などの負担を減らすことができるため、外交員として契約を結び、その外交員が上げた売上に応じて報酬を支払うというかたちを取るのです。これまでは正規雇用か外注かといったすみ分けは曖昧なところが多かったようですが、最近は各所轄官庁がここにメスを入れているようです。

正規雇用(給料)か外注かの違いは一応定義づけられていて、勤務時間が管理されている場合や経費を会社が負担している場合は正規雇用と見なされるようです。私がいた会社は社会保険もなく外交員という形態でしたが、この定義にそって考えると正規雇用に当てはまってしまいそうです。

不動産業界には、買い手(お客様)を蔑ろにしてとにかく契約を急がせる悪しき慣習が残っています。この原因のひとつは外交員が多いというところにあると思います。契約を取ってナンボの世界だとどうしても営業成績が優先されてしまうところがあります。不動産業界の悪しき慣習を是正するという側面だけを考えると外交員から正規雇用になる人が増えることは悪いことではないのかもしれません。

一方で安定したお給料があれば顧客満足も考えるようになるでしょうが、逆に数字を上げなくてもお給料がもらえてしまうと怠けてしまう人も出るでしょう。経営者側からすると会社負担が大きくなるので、会社を継続できるかという問題も出てきます。なかなか難しい問題ですよね。

今後、メスが入ることによってどのような方向に変わっていくのかは分かりませんが、不動産業界のイメージが少しでも改善される方向に向かってくれればと思います。
(T.T)
~アーキプロジェクトでは土地探し・住宅ローン・資金計画の無料相談受付中!~
http://www.archproject.co.jp/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です