家づくりにかかる費用は土地や中古物件などの不動産価格と新築、リノベーションなどの工事費用だけではありません。
登記費用や住宅ローンの借入にかかる手数料や保証料、火災保険料、契約書に貼付する印紙代など様々な諸費用がかかります。
これらの諸費用は住宅ローンの借入方法や火災保険のプランなどによっても前後しますが、物件価格+工事費用の7~8%くらいみておくと良いと思います。
仮に土地2,000万円+建物2,000万円だとすると4,000万円に対して7~8%ですから300万円前後の諸費用がかかるわけです。
ですので、この場合、家づくりにかかる総額は土地2,000万円+建物2,000万円+諸費用300万円=4,300万円ということになります。
家づくりにかけることのできる予算はどのくらいかを考えてみましょう。
多くの方が住宅ローンを利用されます。住宅ローンの借入可能額はご年齢やお勤め先、勤続年数、ご年収などによって計算されます。
借入可能額+自己資金=家づくりにかけられる総予算の上限となります。
とはいえ、住宅ローンを借りられるだけ借りてしまうと返済の負担が大きくなってしまいますので、月々の支払い額をどのくらいに抑えたいかを考えた上で借入額をいくらにするのかを決める必要があります。
例えば月々10万円の支払いに収めたいのであれば、約3,770万円の借入に収める必要があります。(変動金利0.625%、35年返済の場合)
住宅ローンには変動金利と全期間固定金利、固定金利選択型の3タイプがあります。
選択する金利タイプによっても月々の支払い額は変わりますので、家づくりの計画当初から物件探しなどと並行して検討しておくことをおすすめします。
変動金利は一般的には金利が半年毎、返済額が5年毎に見直されますので、将来的に金利が上昇して返済額が大きくなってしまう可能性があります。
全期間固定金利は金利が借入当初の金利で固定されるので、将来金利が上がってしまっても返済額が変わることはありません。
固定金利選択型は当初数年間の金利が固定され、その後は変動金利もしくは再度その時点から数年間の固定金利を選択するという商品です。
変動金利と固定金利を比べると変動金利の方が金利は低くなります。ですが、将来の金利上昇リスクがあります。逆に固定金利は変動金利と比べると金利は高いですが、返済額が変わらない安心感はあります。
どの金利タイプが良いのかは人それぞれ考え方にもよりますが、住宅ローンは数十年という長い返済期間で返していくものですから、じっくりと検討したいところです。
住宅ローンの選択は物件選びと同じくらい大切なことですが、二の次になってしまっているお客様が多いように思います。購入する物件によっては利用したい金融機関が利用できない場合もありますし、希望する返済方法が使えない場合もあります。物件選びと住宅ローン選びはリンクするということを覚えておいて下さい。
家づくりは考えているけど計画は数年後・・・といった漠然とした段階でも結構です。住宅ローンの借入のために数年前からご準備が必要になる場合もございますので、早めのご相談をおすすめします。また、購入がよいのか賃貸がよいのか分からないといったお悩みもお気軽にご相談ください。